中部地方への旅行1日目

ここ5年近く、世間では癒しの旅行なるものが流行しているようであるが、今回の私の旅行はその流れに逆行するような、苦行と言われても仕方が無いようなものである。(まあ、青春18きっぷを使う以上どうしようもないが…)
いつもこういった記録を書こうとすると、何かと途中で書かなくなっているが、今回はそういった事が無いように、先に乗車車輛だけでも書いておく。

地下鉄空港線 福岡空港行き (姪浜 7:59→博多 8:20)

乗車車輛:2000系第19編成 2001
家でゆっくりしすぎたせいで、少し遅くなってしまい、通勤時間帯になってしまった。慌てて姪浜駅に走るが、折り畳み傘を忘れた事に気付き、取りに戻る。そして急いで2番のりばの列車の飛び乗った。列車は混んではいるものの、筑肥線から乗り入れている列車よりは酷くはない。この1本後の列車は筑肥線から乗り入れる、所定303系であったのだが、それは酷く混んでいる上に博多駅の乗り換え時間が5分程になってしまう。そんなこんなで乗った列車だが、私は天神で多くの人がおり、少しは博多駅に向かう人が乗って来ると予想したが、残念ながらそうではなかった。結構中洲川端で降りる人が多かった。この時間は丁度県庁に行く人が多いのだろうか。そう考えながら博多駅で降りた。

鹿児島本線 1006M 普通 吉塚行き (博多 8:28→吉塚 8:32)

乗車車輛:783系CM11+24編成 クハ783-6 8号車17A
博多駅で急いで階段を登り、事前に買った青春18きっぷを使って中央改札口から入場する。ここで、列車番号が特急のようで、乗車車輛も特急用車輛でおかしいと思った人もいると思う。この列車番号は長洲発吉塚行き有明6号であるが、今回の改正で吉塚行きの有明はすべて博多-吉塚間が普通列車になった。この列車に乗るために急いでいた。博多駅ではこの時間の小倉方面の列車は、吉塚行きが2本も並んでいるが、2本目は415系である。1番のりばに行くと、783系が「特急有明 博多・吉塚」を表示して止まっていた。
周りを見ると、813系のようなクーラーキセを装着した415系(FM105編成)が発車していた。このような415系がいるという事は鉄道研究同好会の会長から聞いてはいたものの、実見するのは初めてである。何だか違和感を覚えてしまう。
先頭車に乗ると、既に席が逆向きになっていて少し驚く。運転室を見て席に着くと、しばらくして運転士がドアを開けて「どこまで?」と聞かれてしまった。どうやら私が大きな荷物を持っていたから、みどりと間違えているのでは、と思って聞いたようだ。「吉塚まで」と答えると、ちょっと驚いた様子で「ああ、そうですか」と言ったいた。
博多から出発すると注意信号ばかりで、ゆっくりと吉塚へ向かう。運転室を覗くと、速度計の100km/hに太い赤線がついていた。貴重な特急形車輛で持っていた缶コーヒーを飲んで一服…する暇もなく到着してしまった。

鹿児島本線 4222M 快速 門司港行き (吉塚 8:41→小倉 9:43)

乗車車輛:813系 RM235+006+002編成 クハ813-235
折角特急車輛使用の普通列車に乗ったと言うのに、全然満喫する間も無く吉塚で降りた私は、持っていたコーヒーをここで飲む。乗っていた783系は、1番のりばに暫く停車していたが、信号が変わると電留線に引き上げて行った。奥には別の吉塚行き(415系8両編成)が入線した。そうこうしているうちに、目的の列車が1分遅れで入線。先頭車に乗ったが、813系の中でも最も多い200番代の車輛であった。別に200番代がどうだと言う事は無いが、何故か300番代や1000番代にあたる事が無い。編成数が少ないから仕方が無いと思うしかない。
車内は割と人が乗っていて席もほとんど埋まっていたので、立って運転席を見ることにする。このところ装備の進んでいるATS-DKを装備しているが、使用していないようだ。そして先程の783系と同じように100km/hに赤線がついていた。だからと言って、100km/h以下で走る訳ではない。そもそも博多〜小倉間でそんな速度で走っていると、ソニックの邪魔になってしまう。
途中でいろいろな列車とすれ違ったのだが、先程の415系の事もあってクーラーキセが気になって見ていた。すると、813系RM009編成の中間車サハ813-409がAU75のようなクーラーキセをつけていた。その他の813系や、811系はそれぞれの標準キセがついていた。但し、415系はAU75E(普通鋼製)とAU75G(ステンレス鋼製)がバラバラだったように思う。
列車は途中、減速信号や注意信号でのろのろと走らざるを得なかったために、小倉に4分遅れで到着した。「深くお詫び致します」と言っていたが、そんな事を言っていたら、鹿児島本線では3日に1日は言わなければならないように思う。そこまで言う必要があるのか疑問である。

鹿児島本線山陽本線 5146M 普通 下関行き (小倉 10:01→下関 10:16)

乗車車輛:415系 Fo104編成 モハ415-104
先程まで乗っていた813系の後ろの2編成を書き留めた後、地下道を通って3番のりばへと向かう。415系には普通鋼製・延命工事未施工・セミクロスシートの車輛から、ステンレス鋼製・ロングシートの1500番代まで、様々な形態があり、乗る編成はどれかと楽しみにしていた。階段を上ってみて見ると、そこにいたのは大分車輛センター所属、セミクロスシートのFo104編成。大分車輛センターの415系は、転入車を除いて延命工事をしてもセミクロスシートのままであるので、延命工事施工かどうかは分からなかった。
車内はそれ程混んでおらず、各ボックスに2〜3人程がいる程度である。やはり春休み期間とはいえ平日の午前中で、30分間隔で運行しているためであろう。
発車時刻になり、鹿児島本線は3分程遅れていたにもかかわらず、この列車は小倉駅を定時発車した。どう考えてもフルノッチで起動していないのに酷い衝動と音がしたので、延命工事未施工車だと思ったが、家に帰ってから調べるとFo104編成は延命工事施工済みの編成であった。延命工事をしたとはいえ、やはり古さは隠せないようだ。
門司駅を出発すると、いつも通り交直デッドセクションで1度電灯が消えて再び点灯してから関門トンネルに入る。この関門鉄道トンネルの上りは、1942(昭和17)年に完成したもので、来年で70年を迎える。定期的に閑散時間帯を片側だけの運転にして改修工事を行っているようだが、未だに長期間使用停止にする大規模な改修工事は行われていない。トンネルが浅い事もあり海水がしみ出していており、海水に含まれる塩化物イオンはコンクリートに悪いのだが、大丈夫だろうか。30年後に100年を迎えられるのかどうかが少し気になった。
トンネルを抜けて下関総合車輛所の横を通って、定刻通り下関駅の8番のりばに到着した。

山陽本線 3540M 普通 新山口行き (下関 10:34→新山口 11:43)

乗車車輛:117系 C105編成(濃黄色) クハ116-303

山陽本線 646M 普通 広行き (新山口 12:34→岩国 14:38)

乗車車輛:113,115系 セキG-02編成(濃黄色) クハ111-139

山陽本線 364M 普通 岡山行き (岩国 14:47→福山17:32)

乗車車輛:115系 C34編成(瀬戸内色) クハ115-329

山陽本線赤穂線 464M-1932M 普通 播州赤穂行き (福山 17:56→播州赤穂20:27)

乗車車輛:115系 D31編成(濃黄色) クモハ115-1711

赤穂線山陽本線 3540M 新快速 米原行き (播州赤穂 20:33→姫路 21:07)

乗車車輛:223系 W32編成 クモハ223-2052

山陽本線東海道本線 3542M 新快速 野洲行き (姫路 21:37→大阪 22:38)

乗車車輛:223系 V3+Wxx編成 クモハ223-1007

東海道本線北陸本線信越本線 501M 急行きたぐに 新潟行き (大阪 23:27→長岡 7:14)

乗車車輛:583系 B06編成 クハネ581-35