地下鉄空港線・箱崎線・JR筑肥線、車輛故障でダイア乱れ

状況と原因推測

本日11:25頃、地下鉄空港線大濠公園駅で車輛故障が発生し、空港線箱崎線筑肥線では列車の遅れや運休があった。以下は福岡市交通局のウェブサイト(http://subway.city.fukuoka.lg.jp/cgi-bin/topics/tpd.cgi?gid=10482)から抜粋。

平成23年7月1日午前11時25分頃、地下鉄空港線大濠公園駅において西唐津福岡空港行き列車(JR車両・6両編成)の車両(2号車)の床下から煙と焦げ臭いにおいがするとのお客様からの通報がありました。
車内のお客様は大濠公園駅にて降車していただき、当該列車は中洲川端駅まで回送し、点検を行ったところ、2号車(先頭から5両目) の床下機器にトラブルが生じていたことが判明しました。

この列車は平02運用(所定103系貫通6連)である。103系1500番代の2号車はモハ103-15XXで、主制御器、抵抗器、パンタグラフを搭載した電動車である。
私は、今回の車輛故障の原因として、抵抗器の焼損であろうと推測している。大濠公園駅では1番線進入時に下り勾配で約70km/hから一気に減速するので、発電ブレーキで抵抗器が過熱してしまったのではないかと思う。

運用編

この車輛故障の影響で12:00まで35分間運転見合わせとなった影響で、かなり遅くまでダイアは乱れていた。
伊都キャンパスから帰る際、16:45に九大学研都市駅に到着したのだが、16:49発福岡空港行き(480C)は4分程遅れて到着した。また、反対側の16:53発筑前前原行き(483C)は本来平22運用、所定303系であるが、ダイア乱れの影響で2000系第20編成が平80運用を表示してやって来た。この時は、こんな事もあるのか、どこかで303系と交代するのだろう、と思っていたが、この代走が後で問題となってしまう。
この後、平01〜04,21〜23運用の調査を行った。
平01運用:103系 E01+02編成
平02運用:103系 E17+18編成 (故障編成の代走)
平03運用:103系 E09+10編成
平04運用:103系 E05+06編成
平21運用:303系 K03編成
平22運用:編成不明 (後述)
平23運用:303系 K01編成
故障した編成が、所定通り6連貫通であれば、E03+04編成かE07+08編成のいずれかであると考えられる。前日の平03運用がE03+04編成であるのを青竹君が確認しているので、普段通りの順番であれば、故障編成はE03+04編成であると推測される。
先程の平22運用代走の平80運用2000系第20編成は、303系と交代をしなかったが、そのまま走り続けると唐津行きになってしまう*1ので、その福岡空港18:16発唐津行き(653C)を姪浜行きとして姪浜唐津間を接続列車無しの運休とした。これには問題があって、何も知らずにこの列車を目指して来た人は、次の列車を待たねばならなくなる。この後の筑肥線直通列車は、筑前深江行き、快速西唐津行き、普通西唐津行きの順になっており、大入・福吉・鹿家・虹ノ松原の4駅に行く人は42分も待たねばならない。
今回の車輛故障に伴うダイア乱れが、いかに大きな物であったかがよくわかる。このようなダイア乱れは今後無ければ良いと思う。

*1:免許の上では問題ないが、2000系にはトイレが無い、唐津から戻る必要があると言う問題がある