唐人町での車輛故障で一時運転見合わせ

本日の11:00に唐人町駅1番線で発煙を伴う車両故障がおこり、その影響で11:49まで地下鉄空港線箱崎線で運転を見合わせていた。
11:30の時点で、赤坂駅では「車両火災発生」と運転見合わせを知らせる黒板に書かれていたが、これは第1報のままであったと考えられる。

車輛故障をした列車は1684C西唐津福岡空港行き快速列車、休01運用である。昨日、休02運用は103系E01+02編成であったので、車輛故障を起こした編成もE01+02編成と考えられる。

ところで、今回と同様に発煙を伴う車輛故障は昨年の7月にも起きており、そのときも103系(編成は今回とは異なりE03編成)であった。
103系は乗り入れ先に2度も迷惑をかけ、ATOが無いために地下鉄でワンマン運転が出来ず、その上唯一の抵抗制御車で電気を他の車輛より多く使用するのであるから、JR九州303系を増備して103系の置換えを進めるべきだと思う。いや、きっとJR九州もそうしたいのであろうが、予算が無くてあと数年はできないかもしれない。この前の415系0番代運用離脱の時に、何故かFJ-7編成だけ離脱しなかったから…。

追記(7/29 19:42)

福岡市交通局(http://subway.city.fukuoka.lg.jp/cgi-bin/topics/tpd.cgi?gid=10567)によると「当該列車について点検を行ったところ、4号車の床下機器が故障していたことから、安全確認を行った上で中洲川端駅まで回送し」たそうである。また、TVQのニュース(http://www.tvq.co.jp/news/news.php?did=8221)には「警察によりますと、地下鉄の運転士は、『ブレーキのききが悪く、強めにブレーキを踏んで、火花が出た』と話している」と書かれている(ちなみに、地下鉄のブレーキは手でかけるので「踏んで」はいない)。
これらの情報から、4号車(モハ103-1502)の主制御器や主抵抗器、断流器などの電動機制御系が、発電ブレーキ動作時に故障したと思われる。

尚、昨年故障したE03編成は全般検査期限間近での故障であったが、本日故障したと考えられるE02編成は昨年6月に全般検査を終えたばかりである。

さらに追記(08/06 )

8月3日に、福岡市交通局のウェブサイトに7月29日の車輛故障の対策について、PDFファイル付きで掲載されていた。このPDFファイルによると、主制御器のタイマーリレーが故障して温度上昇し、この温度上昇による誤作動で減流抵抗器に過大な電流が流れて減流抵抗器が焦損したそうである。この減流抵抗器の焦損は昨年7月1日に発生した故障と同じである。この対策として103系18両(モハ103及びクモハ103)のタイマーリレーを全て新品に取替え、同じ18両の減流抵抗器を検査したそうである。

尚、8月3日18:50頃に、103系E02編成がE01編成とともに姪浜にいた。この編成は、車両基地の出場線から3番線に入線し、その後3番線から入場線に移動したが、この時にモハ103-1502の1位寄り床下の機器が新品になっているのを確認した。この機器が取替えられたタイマーリレーもしくは焦損した減流抵抗器であろう。

昨年も同様の故障があったが、来年はこの対策でこの故障が発生しないで欲しい。